不動産を売る時の不動産会社の役割
不動産会社の役割
不動産売却における不動産会社の役割は主に不動産仲介業務の遂行になります。不動産仲介は不動産を売りたい売主様と不動産を買いたい買主様との間に立ち、広告宣伝、物件紹介、条件交渉、契約締結、等の業務を行います。
この場合、売主様と買主様、仲介をする不動産会社の3者が不動産取引にかかわることになります。不動産会社に対し、仲介手数料が発生します。
一点注意が必要なのは買主側にも別の不動産会社が仲介に付く事がある点です。その場合は4者になります。
広告宣伝
不動産仲介における広告宣伝はスーモやアットホームへの掲載。新聞折込チラシによる宣伝。オープンルームの実施。レインズへの登録等。になります。最近ではInstagramを活用したSNSによる集客に力を入れている会社もあります。
内見対応
不動産購入希望者が見つかった場合に、同行して不動産の紹介をします。買主側の不動産仲介会社が同行するケースもありますが、取引条件等の話しがあるケースも多いため、売主側の仲介も内見に対応する事が多いです。また、売主様との日程調整等も対応します。
条件交渉
購入希望者の方からの値引きや契約時期のリクエストに対して、買主様に打診をして落としどころの交渉をします。一定の条件以下の提示に対しては代理でお断りの対応をします。また、リクエスト内容次第で契約が決まりそうな場合は売主様と相談のうえ粘り強く交渉をします。
契約締結
買主の方から買付が入った後は契約書を作成し売買契約を交わします。その後は住宅ローンの手続き等があるため1ヶ月程度間をあけて決済になります。この際にお引越しのタイミング調整や銀行や司法書士との書類のやり取り等も代行して対応します。
このほかにも、売却後のクレーム対応や、税金関係の御相談、住み替えの方は新たに住む家探しのお手伝い等も含まれるケースがあります。
不動産会社への報酬
不動産会社に不動産の売却仲介を依頼し、売却が成立した場合は仲介手数料を払います。
支払いのタイミングは契約する不動産会社により異なりますが、契約時に50%、引き渡しの際に50%と2回に分けて支払うのが一般的です。
手元資金が心許ない場合は、決済時に一括で売却代金から支払う方法も相談に乗ってもらえるケースがありますので、事前に相談をしておいた方が良いでしょう。
仲介手数料とは宅地建物取引業者が媒介契約にもとづき、売主や買主から受け取ることができる報酬のことをいいます。
仲介手数料には法律で上限があります。売れた不動産の価格に対して、
①200万円以下の部分について…5%(+これに対する消費税)
②200万円?400万円以下の部分について…4%+2万円(+これに対する消費税)
③400万円を超える部分について…3%+6万円(+これに対する消費税)
と宅地建物取引業法で決められています。一般的には③以上の金額がほとんどなのでざっくり「3%」と認識しています。
仲介手数料は宅地または建物の売買について定められていますので、土地、一戸建て、マンションの場合のいずれも同じ計算方法になります。
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