弁護士関係
不動産売却における弁護士の出番
不動産の売却において弁護士を利用するケースがあります。どういったシチュエーションで弁護士を利用するのか紹介します。
相続で利用する
相続人同士で不動産の分割方法を決める際に、弁護士が入る事で円滑に話し合いが進む事があります。
不動産を相続した場合、不動産を分割する方法として、現物分割、代償分割、換価分割、共有分割の方法があります。
現物分割
一つの土地を相続人の数に応じて物理的に分割して分ける方法になります。
代償分割
法定相続分を超える価値を有する不動産を、相続人の一人が相続する代わりに、法定相続分を超える部分を金銭等でほかの相続人に支払う方法です。
換価分割
相続財産である不動産を売却して、売却代金を法定相続分に応じて相続人間で分配する方法です。
共有分割
遺産を複数の相続人の共有名義とする方法です。
たとえば、相続人の一人が不動産を取得することを希望するのであれば、代償分割を選択してほかの相続人にはそのほかの財産を譲る、または金銭的な補償をする場合の金額等の目安を教えてもらう事ができます。
また、現実的な利用の方法としては話し合いの仲裁に入ってもらえる事も大きいです。相続人間でもめた際に調整してもらえる事や、話がこじれて遺産分割調停になった場合の対応もしてもらえます。
離婚で利用する
離婚にあたって不動産を所有している場合に財産分与をどうするかが問題となり、そこで弁護士に相談するケースがあります。
なお、離婚時に夫や妻名義の不動産がある場合でも結婚前から持っていた資金で購入した物や、どちらかが、相続で受け取った財産は財産分与の対象にはなりません。
不動産を売却して財産分与を行う
不動産を売却して財産分与を行う場合には、住宅ローンがある場合は残債の額が返済で充分に足りるか否か等も重要となってきます。
また、不動産を売却し売却後の清算金を半分ずつ分ける方法や、清算金を相手に渡し不動産を単独所有とする方法を取る場合であっても、不動産会社に適切な売却額を査定してもらう必要があります。
そのため、不動産会社との連携も重要になります。相互に夫婦間に弁護士が立つ場合はそれぞれの弁護士同士で話し合いを進めてもらいます。
こういったやり取りは離婚状態の夫婦間では話し合いが進まないケースが多いため弁護士が間に入る事が多いです。
通常の売買手続きで利用する
通常の不動産取引においても金額が高額なため、不動産会社との間に弁護士に入ってもらうケースもあります。
・契約書のチェック
・瑕疵担保責任
・クーリングオフ
・地上げ屋への対応
・不動産仲介会社への対応
こういった場面において、単独では判断が付かない問題や法的な問題が無いかを弁護士に入ってもらい判断してもらう人もいます。
何より、それぞれの事情ごとに一番言えるのは争いに直接関与しなくて済むというのが最大のメリットです。弁護士費用はかかりますが、争いごとに四六時中に悩むのは精神的にも良くありません。
そういった意味では、法的に味方になってくれる存在がいる事は精神衛生上もとても心強く、安定的な判断ができます。
不動産会社買取と仲介の良い所取りを提案
一般仲介ではなく、不動産会社が買い取る不動産会社買取であれば弁護士連携もスムーズに進みやすいです。
買主が一般の方ではなく、不動産会社であるため弁護士との連携に協力的に対応してくれます。また、不動産会社から提携先の弁護士を紹介してくれることもあります。
ただし、買取のデメリットは相場よりも70%くらいの価格で買われてしまうという点です。そこで、可能であれば、複数の不動産会社に買取り査定をしてもらいつつ、一番高く買い取ってくれる所に売却したいと思いませんか?
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